僕は東京へ定期的に「話し方」を勉強しに行っています。
通っているのは、言響表現塾
先生は、宮北結僖(みやきたゆき)先生です。
約22年間もの役者生活で培われた生き方?に近いものを教わっています。
初めてお会いした時は、僕の講演会の仕事が増え始めたころでした。
最初に僕の話を聞いて頂き、頂戴した言葉がすごく心に残っています。
それはこんな感じのことでした。
人前で話す時に、聞いている人がどう感じたら「残念」なのだろうか?
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それは、「あ、この人慣れてるな(何回もこの話してんだろうな)」ってこと。
僕の中では、ビーンと響きました。
先生のキャッチフレーズになっている
「うまく話すな。心込めて話そう」がまさにそれです。
何度も話しているうちに慣れてきて気持ちが乗らなくってくる。
そんなこと気づきもせずにうまく話そうとする。
そっちに向かって努力する。
聞いてくださっている方に伝えていることが、伝わっていないと意味が無いこと
僕はそれをよく知っています。
その上で、心を込めてを伝えるのはとても大切だと思います。
でも自分がそれをできているか…とても自信がもてませんでした。
最初は、自分の話が聞いてもらえるんだ!!!って思って
何も分からず新鮮にワクワクしていた講演の仕事も
仕事として増えてくれば、色々なことが見えてきます。
自分に依頼がきた背景とか、求められている成果とか、そして何より「慣れ」・・・
先生と最初に出会った時のその一言で、「講演」というプロフェッショナルの世界の大きさ
そして険しさを知ったような感覚がありました。
そして、二度目に宮北先生と会ったとき、
先生はあるプレゼン大会の審査員兼コメンテーターでした。
びっくりしたのは宮北先生のプレゼンターへのコメント内の「肛門発言」でした。
声の出し方に関わる話で、その単語を出されたわけですが
想像もしていない単語だったので、目が醒めたのと、
どのコメンテーターよりも具体的に的確に方法論を示していったのです。
・・・役者生活22年伊達じゃねぇと。少し震えました。
こう説明すると、すごく技術を知ってる人なんだろうなと思われそうなのですが
僕が教わっているのは、「考え方」です。
①相手に伝えるうえで、何を自分に腹落ちさせていけば「心が宿る」のか。
そして、そこから、②どう伝えれば相手に伝わりやすいのかを教えて下さいます。
この①の「考え方」に当たる部分が、本当に参考になります。
「考え方」で大切なことは、いかに相手を知るかということです。
相手の関心や、相手の持つ痛み苦しみ、そこから課題
そこを考えていくのです。(僕の理解です)
まずは相手に共感していくこと、これには豊かな人生経験と感性が必要です。
自分は仕事である以上、若さを言い訳にはできません。だからこその感性や視点で勝負するつもりです。
しかし、先生と話していると、段違いに相手の気持ちを理解していたり
自分の経験から伝えられることが言葉としてきれいに、予定もされていないのに出てきます。
そんな背筋が伸びるような気づきのある話ばっかりなのです。
一つひとつの話が心に残って厚みを感じた時、それはもう生き方を教わっている気さえします。
なんか良い風に書きすぎると、とたんに嘘くさくなりますよね。
自分で書いていて思いました。
最後に、宮北先生の最新の心に残った言葉
「難しいことを簡単に、簡単なことを楽しく、楽しいことを深く伝える」
なんとまぁ実用的なことが心に残ってた〜。
でもすごい言葉。
[…] 「うまく話すな。心込めて話そう」東京へお勉強しに行っています。 –… […]