先日、母がテレビに出ていました。
昨年、放送された番組のアンコール放送でした。
壁があるから心がひらく ―ろう者が店主の喫茶店―NHK Eテレ
ちょうど今年の10月で、母の経営する喫茶店が10年目を迎えました。
10年前は、僕はまだ高校を卒業したての18歳でした。
聴覚障害者の障害特性とまるで合わない「接客」という仕事。
始めの頃は、親戚から「お客さんが声かけるときどうすんの?」って
聞かれて、当時の僕は答えに詰まってしまいました。
「できない」と考えることって、あまりにも簡単です。
「あきらめること」って本当に簡単なんだなぁと思います。
母は、その状況から「10年間喫茶店をできたんだぁ・・・」と、しみじみ思いました。
(もちろん色んな方の支えがあってのことです)
自分の今の活動に与えてくれている影響は本当に大きいです。
まだまだ「できない」って思われがちな、聴覚障害者。
本人自身が「できない」と決めつけてしまうこともたくさんある。
まだ年齢の若い、聴覚障害・難聴児には
「できない」という思い込みが、夢を持てない原因や
いま部活や勉強を頑張れない理由につながっていくことがある。
「できる」ということ、できるために必要なことを
一緒に考えられる仲間でありたい。
お母さんがどんな感覚で生きているのか、
僕も改めて深く知りたくなりました。
デフアカデミー烏丸御池校(京都)の企画で、母が講演することになりました。
子どもたち主体の企画です。デフアカデミー生以外も参加できます。

最近は韓国でも講演したという。謎に行動力の高い母です。
2017年11月19日(日)
【場所】
京都市成徳学区特別ホール
⇒住所:京都府京都市高辻通室町西入繁昌町290番地
⇒アクセス:「四条駅」徒歩5分、「烏丸駅」徒歩5分
【対象】
小学生とその保護者
※デフアカデミー生は無料。谷町六丁目校の生徒さんはLINE@からお申込みください。
※デフアカデミー生以外は、deaf@aidnet.jpへ
参加されるお子さまのお名前、保護者のお名前、保護者の同伴有無、備考をご明記の上、お問い合わせください。
※今回は、大人の方のみの参加はご遠慮ください。
【プログラム】
13:45 受付開始
14:00〜15:30 子どもたちの交流タイム
15:45〜17:00 尾中幸恵 講演会
大阪府立中央聴覚支援学校の文化祭と被ってしまい…
そちらも応援したいのですが、やむを得ず…
ご都合のつく方はぜひご参加ください。
コメントを残す